都内で夏の天の川を撮る?③

 前回はどの地域で天の川を撮れるかに焦点を当てていましたが、今回は光害カットフィルターについてです。というのも、そもそも光害の強い地域で天の川を撮ることを目的としているので、前回の内容は論文中の考察の部分に入れようかと。

 光害カットフィルターについては基礎的なことしか知らなかったので、論文の担当の先生に相談したところ、「いろんなフィルター使ってみてそれぞれの違いを、撮影した画像から比較してみたら?」とか「特殊なフィルター付けて天の川以外の波長の写真を撮って元写真から減算したら?」等々。前者はいいネタになりますし、フィルターは論文で必要だからという理由で先生から借用すればいいのですが、後者がいろいろと難しそうで... そんなフィルター聞いたことがないですし、普通のフィルターとの違いがよく分からない。そんなわけでフィルターの比較をやります。

 今回使用するのは主に天体観測専用のフィルターで、星景用のものではなく、がっつりカットする方を使います。候補に挙がっているのが、IDASのLPS-D2やサイトロンのComet BP2、ASTRO LPR TYPE2です。

しかし一番の問題は機材ではないのです。そう、時間です。東京都の条例?に「18歳以下の23時以降の外出は補導の対象」とあるので、移動時間も考えると22時半までしか撮影できないのです。9、10月の日の入り時刻は大体17:00でそれにプラス90分が天文薄明なので、露光時間は3~4時間くらいです。本当はもっと伸ばしたいですが、何日も観測して総露光時間を稼ぐ予定なのでなんとかなりそうです。早く大学生になって一晩中観測したいものです。